ドングリ


ドングリひろいは楽しいですね。そして、ドングリでこまを作ったり、や

じろべえを作ったりして遊ぶのもとっても楽しいです。

 さて、ドングリにはどれぐらいの種類があると思いますか。

 ブナの仲間の種はドングリというので、たくさんの種類があります。みん

なは何種類ぐらいのドングリを見つけられるかな?

◎ドングリを探してみよう

 

【図と照らし合わせながら、ドングリを紹介する】

 

 (コナラのなかま)

 ○コナラ・・・ドングリは細長いたまごの形をしています。シイタケを栽培

       するほだ木に使われています。

 ○ミズナラ・・・コナラににていますが、葉の切れこみが大きいのが特ちょ

       うです。家具などに利用されています。

 ○カシワ・・・ドングリは丸い形をしています。葉はかしわもちに使われま

       す。

  ○クヌギ・・・ドングリはボールのような形をしています。まきや炭の材料

       になったり、シイタケ栽培のほだ木に使われます。

 ○アベマキ・・・ドングリはたてに長い円形をしています。葉の裏に毛が生

       えていて白っぽく見えます。

 ○ウバメガシ・・・ドングリはたまごの形をしています。暖かい地方の海辺

       で見られます。この木で作った炭を備長炭とよんでいます。

 (アカガシのなかま)

 ○アカガシ・・・ドングリは長いたまごの形をしています。木目が美しいの

       で家を建てるときの床や柱の材料に使われることがあります。

 ○ツクバネガシ・・・ドングリはたるのような形をしています。葉が裏側に

       そっているのが特ちょうです。

 ○アラカシ・・・ドングリは丸いたまごの形をしています。葉の上の部分だ

       けがギザギザになっています。

 ○シラカシ・・・ドングリはたまごの形をしています。風や火事を防ぐため

       に、家の周りに植えていることもあります。

 (マテバシイのなかま)

 ○マテバシイ・・・ドングリは鉄ぽうの玉のような形で、まとまって木にな

       ります。実は食べられます。

 (シイのなかま)

 ○スダジイ・・・ドングリは細長いたまごの形をしています。しぶい味がし

       ないので、昔から食用に利用されてきました。

 (クリのなかま)

 ○クリ・・・おなじみのクリもドングリです。他のドングリのぼうしのよう

      な部分は、クリの場合はとげとげのイガになります。

 (ブナのなかま)

 ○ブナ・・・ドングリは上から見ると三角形をしています。

 

◎ドングリは食べられる

 ドングリはやじろべえやこまなどのおもちゃにするだけではなく、食べる

こともできます。縄文時代の人々にとって、ドングリは大切な食料の一つだ

ったのです。今ではあまり食べ物とすることはありませんが、手間と時間を

かければドングリ料理を味わうことができます。ドングリ料理に挑戦してみ

ましょう。

 ○虫食いドングリをどう見分ける?

   まず、ぼうしのような部分をとって、あながあいていないか調べてみ

  ましょう。穴があるのは虫食いです。つぎに、ボールなどに水をはり、

  ドングリをいれます。浮かんでしまうのは虫に食われているとおもわれ

  るので、底にしずんだものが食べられるドングリです。

【図7-29】

 ○アクぬきをする。

   ドングリの多くはしぶくて苦いのでそのままでは食べられません。古

  代の人はどのようにして食べたのでしょう?

   しぶみや苦みをとるために、流れる水の中にずっとひたしておく、と

  いう方法があります。これを「アクぬき」といいます。ドングリの中に

  はアクぬきをしなくてもそのまま食べられるものもあります。

 ○アクぬきをしなくても食べられるドングリの仲間。

  ・クリ    いうまでもなくおいしいドングリの代表。

  ・スダジイ  あまみがあります。

  ・マテバシイ 大きくて食べやすいが味は今ひとつ。

  ・ブナ    少し青くさいがそのまま食べられます。

 

  などです。アクぬきが必要なドングリは次のなかまです。

 ○少し渋みがあるので水にさらしてアク抜きをして粉にしてから食べる。

  アク抜きをしないで小麦粉とまぜてドングリ味のクッキーもできる。

  ・コナラ 

  ・ミズナラ

 ○青くさくて少ししぶいドングリ。ドングリの皮をはずし、水にさらして

  アク抜きをしてから細かくつぶすか粉にして、何かにまぜて食べたほう

  がよいもの。

  ・カシワ

  ・クヌギ

  ・アベマキ

  ・ウバメガシ

 ○かなり渋いドングリ。皮をはずしてよく水にさらし、アク抜きをして細

  かくつぶすか、粉にして何かにまぜて食べたほうがよいもの。

  ・アラカシ

  ・シラカシ

  ・アカガシ

  ・ツクバネガシ

  ・ウラジロガシ

 

たのしい理科小話@生きているもの(星の環会)2005年3月 Hideyuki Miura

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