クラブ等でできる簡単な理科実験

 自分が今まで行ってきた理科クラブの実践の紹介です。
 子どもたちのリクエストを中心に取り組んでいるので、あまりたいした実践をしていませんが・・・(どうしても食べ物づくり中心の活動になってしまうもので・・・)

★超簡単実験(ストローロケット&モールのヘビダンス)
★水棲生物調査(ということにして実はただの釣り)
★イカの解剖
★サバの解剖
★ポップコーンづくり
★べっこうあめづくり
★つくしの胞子の観察
★スライムづくり
★静電気の実験
★爆発実験(アルコール爆発)



★水棲生物調査(ということにして実はただの釣り)

 「水棲生物調査」などといいつつ、「釣り」に学校の近くの川(小田代川)に出かけます。(実はこれが子どもたちのリクエストNo.1なのです。)今の勤務校は自然豊かな環境の中にあるので簡単に魚釣りができます。竿は学校の近くの藪の中から笹竹をとってきて、それを使います。あとは糸と針とおもりだけの簡単仕掛け。えさはミミズ。最初はミミズにさわることすらできない子どももいましたが、だんだん釣りに夢中になってくると平気でえさ付けをすることができるようになります。

 

 

よく釣れるのは「アブラハヤ」

 
オイカワのオス繁殖期に現れる婚姻色がはっきりと分かります。

 
キンブナも釣れました。

 
さらに隣の大田代川には秋になると、サケが遡上してきて産卵をするそうです。産卵を終えて死んでいるサケを見つけて子どもたちも驚いていました。

しかし、2007年10月3日に行った時には、初めてブラックバスが釣れました。この辺りにも外来魚が生息し始めたようです。

★イカの解剖

 これも子どもたちからリクエストが多い活動です。イカだと魚のように血が出ないので、比較的容易に解剖に取り組むことができます。実験はリンク集にもある「なるほどの森」を参考にしました。森裕美子さんのこの「なるほどの森」はパソコン通信「ニフティサーブ」の頃から愛読していました。とても参考になります。

 メスの代わりにカッターナイフの刃を加工したものを使いました。刃の半分を厚紙で包み、ビニールテープでぐるぐる巻きにします。切れ味抜群の使い捨てメスの完成です。ただし、油がついているので中性洗剤で刃を一度洗っておく必要があります。

 とても真剣に取り組んでいます。解剖した後は私が調理(バター焼き)にして、みんなでいただきました。

★サバの解剖

 魚も解剖してみたい!というリクエストがあったときはサバの解剖をします。サバは比較的値段が安いこと、消化管のつくりが見やすいこと、胃の中の消化されている様子が見やすいこと、そしてなんといっても調理して食べることができるという理由で取り上げています。

   

 胃、腸そして肛門までがひとつにつながっている様子が分かります。

  

胃の中から消化されかかった小イワシや小イカが出てきます。子どもたちは驚きの声を上げます!

解剖が終わったら、感謝の気持ちもこめていただきます。サバの味噌煮にしました。
(解剖した後に調理する場合は、その趣旨をきちんと話して、手早く実験し、衛生にも気をつけさせることが大切です。)


★ポップコーンつくり

 ポップコーンができる原理を話しながら、ポップコーンを作って最後はみんなで食べて楽しみます。
 ポップコーンは爆裂種のトウモロコシを熱することにより、内部に含まれている水分が水蒸気になることによって爆発してできるお菓子です。水は気体になるときに体積が焼く1300倍になるので、その勢いで破裂するわけです。アルミの容器に入っていて、熱してつくるものが売られていますが、それではじける様子が見えないので、ビーカーを使って「爆発の瞬間」を観察します。


 ビーカーにサラダオイルを少し入れ、アルミでふたをします。蒸気が逃げるように鉛筆でちょっと穴を開けておきます。トウモロコシが少しずつふくらみ「パチン!」とはじける様子が観察できます。
 トウモロコシの種は、スーパーで売っています。(自分はジャスコで買っています。)大豆や小豆などの種子関係をおいているコーナーか、お菓子作りの用品を置いているコーナーにある場合が多いです。
 大量に作るときはホットプレートを使います。ちょっとバターを敷いてから作るととてもおいしいです。コツは時々プレートをゆすって焦げないようにすること。最後に塩をふって熱々をいただきます。子どもたちは奪い合うように食べるので、クラブの部長が電子てんびんで正確にはかって分配するのが伝統になっています(笑)
 自分が担当しているZ宇宙少年団の実験教室でも実践しました→ブログ参照


★べっこうあめづくり

 かんたんな実験で定番なのがべっこうあめづくり。最初は金網の上で作らせていたのですが、アルミホイルをつっついて穴をあけ、網をダメにされてしまったことがあったので、最近はフライパンで作らせています。自分の勤務校はなぜか理科室のテーブルに普通のガスコンロがついているので(昔は家庭科室だったらしい)コンロを弱火にしてアルミ箔をしいたフライパンをのせ、その上にアルミカップをのせて作らせます。砂糖大さじ1ぱい程度。水を小さなスプーンでちょっと。あとは爪楊枝のとがっていないほうで、ゆっくりかきまぜながら熱するとべっこうあめができあがります。

フライパンから取り出すのは私がやってあげます。(フライパンのふちに手が触れるとやけどするので)
少し黄色くなり始めたくらいで取り上げるのがコツです。ぬれたふきんを敷いておいて、その上に置いて冷ますと完成です。

★つくしの胞子の観察

 これは、5年生を担任したときの最初の理科の授業で行ったものです。
 

 顕微鏡でぜひ見せたいものです。詳しい実践はこちらへ→顕微鏡でいろいろなものを見てみよう



★スライムづくり

 これも定番の実験です。材料はポリビニールアルコール(PVA)が主成分の洗濯のり。硼砂。後は着色料だけです。
 自分は、洗濯のり:絵の具を溶いた色水:飽和硼砂水溶液の割合が1:1:1くらいになるように作らせますが、絵の具の色によって固まり具合が変わるようです。子どもたちにいろいろ試しながら作るようにさせています。
 校庭の砂場から砂鉄をとってきて、出来上がったスライムに混ぜると、磁石にくっつくスライムができます。

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